一般向け/高校生向け楽しい化け学
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大学が購読してる電子ジャーナルのシステムで『Tetrahedron』の最新号からいくつか論文をダウロードして来ました。

『Tetrahedron』(テトラヘドロン)とは、ELSEVIER社(エルゼビア;国際的な学術系出版社)が出版している化学のジャーナル(最新の論文集みたいなもの)です。

最新の研究を知り、自分の研究のヒントにすることは大切なことなので、ジャーナルを読むことは研究者にとって重要な習慣です。

大学が学生も自由に読めるように購読しているので、筆者ら学生は学校のパソコンを使って好きな論文をダウンロードできます。
(※ 案外学生が自由に読めるようにしてくれている大学は少ないらしいです。電子ジャーナルの購読料は高い。有難いことに筆者の大学(公立)は割とその辺はお金割いてくれてます。)


「Tetrahedron」という単語は日本語に訳すと「四面体」です。

なぜ「四面体」が化学ジャーナルの名前になっているかと言うと、よくある"化学"のイメージは炭素の四本の手が作る「四面体」かベンゼンの「六角形」だからでしょうな。

特に六角形はCMとか薬用商品の箱とかのデザインによく登場しますね。

化学嫌いの人は"あの亀の甲"を見ると虫唾が湧くそうですが(笑)

ちなみに筆者の恋人も化学構造式を見たら虫唾が湧くタイプの人です(笑)
(なんで化学ヲタクな筆者とうまくいってるんだろう・・・)


さて、今読んでるのは有機EL(ケータイの画面等に使われている発光素子;筆者の大好物)に使うために合成された或る最新物質の合成法と特性についての論文です。

ポルフィリン(植物が光合成するために使う分子クロロフィルの中枢となる化学構造)の構造を持った物質についてです。

合成法が載っているわけですが、論文に載っているこの手の合成反応には必ずと言っていいほど「Suzuki」(鈴木カップリング;去年のノーベル化学賞、2010/10/10記事参照)が使われています。

化学反応の矢印の上に「 1)Suzuki, 2)Metallation 」みたいな感じで載っています。

鈴木カップリングは簡単かつ汎用的かつ超便利な強力な反応。

確かにこんなに使われていたらノーベル賞にもなるわって程使われています。

・・・ですが、「 1)Suzuki, 2)Metallation 」って直訳すると「 1)鈴木, 2)金属化 」で、「金属化」(反応)と「鈴木」(人名)が同格に書かれているのはどうかと思ってしまいます(笑)

「Suzuki coupling」とか「Suzuki reaction」って書かないと変だろ!・・・っと思うのですが、「Suzuki」だけで「鈴木カップリング」だとわかるほど鈴木カップリングが普及しているというわけですよね。

さすが鈴木大先生・・・・

あっ、もちろんですがジャーナルは全部英語です。(至極当然、当たり前です。)

だから英語は絶対必須です。

絶対要ります。


他にも有機物太陽電池の論文もダウンロードしたので読んでます。

ジャーナルを読むと化学と英語の両方が鍛えられますね。

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