一般向け/高校生向け楽しい化け学
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一昨日2011/9/29日、2011年のイグ・ノーベル賞授賞式があったそうです。

今年はイグ・ノーベル化学賞を日本人が受賞しました!!

名誉ですねぇ。


「イグ・ノーベル賞」とはノーベル賞のパロディー賞で、世界中の研究から「笑えて考えさせられる」研究をした人に贈られる賞です。

受賞することは結構な名誉です。

日本人はなんと5年連続受賞していて、日本の研究が(笑われながらも)高く評価されているということです。


今年イグ・ノーベル化学賞を受賞したのは滋賀医科大の今井氏ら7名。

功績は「火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発」で、「非常にユニークかつ実用的」(同賞事務局)ということらしい。

聴覚障害者等、普通の警報装置では危険を察知できない人にも危険を伝えられると言う。

さてその原理は要するに・・・

わさびのにおいがする気体を噴射して叩き起こす

ということ。

いや、でも、ホントすごい。

嗅覚に訴えるという発想と、わさびを使うという発想。

やはりまず発想がこの業界の勝負なのですね。


「化学賞」という名前だけあって、もちろん化学が関係しています。

その「ワサビの匂い」というのが「アリルイソチオシアネート」という物質。


◎ アリルイソチオシアネート CH2=CHCH2N=C=S


ChemSketchで作図、Jmolで描画


いわゆるワサビの匂いがする物質。

ワサビをすりおろした時、これの配糖体が酵素が触媒し酸素と反応して精製するという。


ちなみに・・・

・「アリル」:CH2=CHCH2- をアリル基という。

・「イソチオシアネート」:イソシアネート-N=C=OのOがSに置き換わった(Sに置き換ることを「チオ」と表現する)部分。

で合わせて「アリルイソチオシアネート」という物質名になっている。


できることなら筆者もぜひ受賞したい。

ちなみに筆者の大好きな『世界で一番美しい元素図鑑』の著者:セオドア・グレイさんもイグ・ノーベル賞受賞者である。

功績は「ピリオディックテーブルテーブル」(周期表テーブル)を作ったこと。

※ 「周期表」は英語で「ピリオディック・テーブル」と言う。周期表の形をした、各マスに本物の元素が入っている机を作ったのである。

嗚呼・・・筆者も欲しい、イグ・ノーベル賞・・・・・


ちなみに今年のイグ・ノーベル平和賞もヤバい。

受賞者はリトアニアの首都ビリニュスの市長と言う。

功績は「違法駐車している高級車を装甲車で踏みつぶして問題解決」。

天才過ぎる・・・筆者にはイグ・ノーベル賞の受賞は夢のまた夢か・・・(笑)


◎ 参考



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