一般向け/高校生向け楽しい化け学
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ここ数日更新が遅れてすみませんでしたが、やっとテストシーズンが終わったので復活します。


さて、以前「低融点の合金」にて「ガリウムの融点は27.78℃」としていましたが、文献によっては29.76℃とされていることもあるようです。

一般的には後者、29.76℃と認知されているようです。

ちなみに『Newton[別冊]完全図解周期表』には前者の27.78℃と書いてありました。

文献によって値が変わることはたまにあります。


さて、ガリウムの融点がより一般的に言われているっぽい29.76℃ならセシウムの融点28.4℃より高くなってしまいますが、それでもガリウムが夏場限定の液体金属であることには変わりありません。

むしろ「水銀が唯一の常温で液体の金属」とするのは今のグローバル社会では宜しくない表現で、赤道直下の常夏の国では年中ガリウムは液体でしょう。

また、ガリウムは人肌で温めても溶けます。

ガリウムには毒性がないようなので、実際手にガリウムを乗せて溶かすという不思議な体験をすることができます。

が、「うかつにやると後悔します。ガリウムに毒性はないとされていますが、手にこげ茶色のシミがつくのです。ガリウムで遊ぶ時はビニール袋に入れるようお勧めします。」とのこと。
(『世界で一番美しい元素図鑑』より。この本の著者は本当に面白いのでオススメ!)

ちなみにセシウム(融点28.4℃)でこの遊びできません。

なぜなら、周期表を見てもらえれば一目瞭然ですが、セシウムはアルカリ金属です。

こんなの手に乗せたら自然発火するは、強アルカリなのでただれるわで大変なことになるでしょう。


ちなみにガリウムは沸点が高いことも特徴。(沸点2830℃)

水銀(沸点356.58℃)は高温にすると揮発するので、水銀温度計は高温に耐えられません。

しかしガリウムを温度計に使うと30℃~2800℃くらいの範囲で温度が測定できる高温用温度計になります。

また、ある種のガリウム合金(ガリンスタン;インジウム、スズとの合金)は融点-19℃を示し、欧米では今敬遠されている水銀に取って代わって体温計に使われているようです。

この体温計かなり欲しい・・・欧米へ旅行したらお土産に買って帰ろっと。


◎ 参考

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