一般向け/高校生向け楽しい化け学
[154]  [153]  [152]  [151]  [150]  [149]  [148]  [147]  [146]  [145]  [144


さっき、パソコンで見る動く分子事典のJmolのライブラリ見てたら面白い分子を発見!!

その名も「かつお節ペプチド」。

そこだけで便宜的にそう呼ばれているだけなのかと思って、本見てみたりネットで調べたりしてみたがどうにも結構共通認識な物質名のようだ。

他にもイワシペプチドとかブナハリタケペプチド、ワカメペプチド、ノリペプチド、ゴマペプチドというのもあるらしい。

世の中に星の数ほど種類のあるペプチドですが、なぜわざわざ彼らは特別に名前を付けらたのでしょうか。

かつお節ペプチドを例に探ってみましょう。


今日の分子 No.52 かつお節ペプチド IVGRPRHQG


Jmolで描画。クリックで拡大。


かつお節のたんぱく質を酵素で分解して得られるペプチド。

ペプチドとは、アミノ酸がアミド結合で数個~数十個繋がったもの。

さらに多くのアミノ酸が繋がったものをたんぱく質という。

たんぱく質を酵素等で加水分解するとペプチドになり、さらに加水分解するとアミノ酸に分解される。


ペプチドはアミノ酸が順序良く結合したものなので、その構造を表すときアミノ酸の略号を並べる。
(化学式で表記するには分子が大きすぎ、わかりにくい。)

たとえばかつお節ペプチドは構造式に相当するものが「IVGRPRHQG」であるが、これは

イソロイシン-バリン-グリシン-アルギニン-プロリン-アルギニン-ヒスチジン-グルタミン-グリシン

という順で結合したペプチドであることを表している。

また、かつお節ペプチドには構造が「LKPNM」である別種もある。


生物はそれぞれ固有のたんぱく質を持っている。

近年、食品中のたんぱく質から生成するある種のペプチドが様々な生理活性を示すことが明らかになってきた。

例えばかつお節ペプチドは血圧降下作用を示すという。

他にもイワシペプチドや酸乳ペプチドと呼ばれるものも血圧降下作用をもつという。

これらは、人間の血圧上昇にかかわる酵素;アンジオテンシンI変換酵素(ACE)なるものを阻害することでその力を発揮するという。


これらペプチドが配合されたサプリメントや機能食品がトクホ取ったりして発売されたりしているらしい。

例えば日経のこの記事にこれらのペプチドや、その商品化、阻害機構が載っています。

上に示したページの真ん中辺に、これらのペプチドがACEの活性部位に入り込むことが書いてあるが、これらのペプチドを調べることにより新しいタイプの人工ペプチドが画期的な医薬品として登場するかもしれない。


◎ 参考

拍手

ブログ内検索
PR
Twitter-bot

Twitter @Chemis_twit (管理人)
Copyright 放課後化学講義室 All rights reserved



< カウンター since 2010/9/24 >