一般向け/高校生向け楽しい化け学
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今日はセンター二日目、いわゆる「理系の日」でした。

さっきネットに上がったセンター化学を早速解いてみました。

解いて見ましたが、特別難しい問題はありませんでした。

ここ数年に比べて今年は計算問題が楽だった気がします。

あと、有機化学も優しめだったと思います。

が、強いて言えば第4問の問4、クメン法を覚えてなかったら厳しい。

クメン法の反応は高校化学では説明ができないので、覚える他にない。

受験では「覚えるしかない」っという面がどうしても存在するのが悲しいところ。


あと第3問の問1、ヘリウム・ネオン・アルゴンの問題。

「これらの気体は、いずれも空気より軽い。」が、アルゴンが空気より重いからあやまり。

気体の空気と比べての「重い・軽い」は、その気体の分子量が空気の平均分子量29より大きいか小さいかで判断する。

例えば水素は分子量2で29より小さいから空気より軽く、風船に詰めると浮いて飛んでいく。

ベンゼンの蒸気なら分子量78だから空気より重く、床に滞留する。

アルゴンは40なので空気より重い。

しかしアルゴンの分子量(単原子分子だから原子量と等しい)を覚えているかどうかも問題。

ここで、原子量は"だいたい"原子番号の2倍になるという裏技がある。

例えば酸素は原子番号8番だから原子量16、合う。

硫黄は16番だから32、合う。

原子番号は周期表を書いたらわかるので、周期表さえ書ければ原子量は大体わかるということになる。

だがあくまで目安であり、例えば原子番号1番の水素は原子量1で合わない。

あと原子番号が大きくなると合わなくなってくる。

53番のヨウ素は原子量127で全く合わない。

アルゴンも、原子番号18だが原子量40でぴったりは合っていない。

しかしまあまあ近いので、今回の問題のようにざっくり大きさがわかればいい場合はかなり有効な方法だと思う。


第3問の問3、黄リンと赤リンの問題なんかも意外と悩む人多いかも。

単体のリンは身近にないからわかりにくいようで。

が、マッチの赤い頭、赤リンです。

マッチの頭は擦ったら燃える。

リンは可燃性と言うことです。

でもマッチは自然発火しないでしょう。

自然発火したらスモーカーは怖くてマッチを持ち歩けませんね。

こう考えると、赤リンは身近にあるし、身近な例から考えると覚えやすい。

一方黄リンは危険で身近にありません。

猛毒で触っただけで皮膚がただれ、空気中で自然発火します。

だから水中に沈めて保存します。


あと、文句を言うなら第3問の問6。

要するにどのイオンの組み合わせなら沈殿するかという問題。

条件の指定がなさ過ぎる。

温度と濃度の指定がないと沈殿するかの評価は出来ない。

"溶ける"食塩だって濃度が高すぎると沈殿する。

温度が変わると物質の溶解度は大きく変わり、「溶解度の低い物質」と「溶解度の高い物質」の溶解度が逆転することなんてよくある話。

「次のイオンの組み合わせの塩は"水に可溶かどうか"~~~」っという問題なら良かったと思うのだが・・・

まあ批判したいわけじゃないのでこのへんで。

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