一般向け/高校生向け楽しい化け学
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昨日の地震は我々の想像を遥かに越す被害を与えています。

揺れ自体や、あの津波の凶暴さは言うまでもありませんが、原発の被害が思ったより大きいですね。

状況は、ニュースで一日中やっているので皆さんご存知でしょう。


しかし・・・批判みたいなのでこんなこと言うのはなんですが・・・

官房長官の原発の記者会見が科学的にめちゃくちゃだった気が・・・

なんか変でしたよね。

まず「炉心が冷却できず水が減ったことにより生じた水蒸気」はおかしいでしょう・・・

「水蒸気になったから水が減った」のでしょう・・・


原子炉の格納容器中の水蒸気から水素ができて爆発し、壁が吹っ飛んだと言います。

ついでに彼は「格納容器中に酸素はないので容器は爆発の心配がありません」と言いました。


高温の水蒸気が容器の材料の鉄と反応して水素が生じた、もしくは水蒸気が熱分解したと考えられます。
(後に聞くところによると燃料集合体のジルコニウムが反応したようです。2011/3/15のブログ参照)

前者は酸化鉄と水素を生じる反応。

後者は酸素と水素になりますが、触媒がないと起こりにくい。
(酸化鉄が触媒となるかもしれないけど・・・)

上の言葉を信じて良いのなら、発生する気体が水素だけの前者の反応が原因でしょうが、
普通に発電するとき常に高温の水蒸気を作っているわけなので、そんなに簡単に水蒸気と反応してしまう材料を格納容器として使うでしょうか?

まあ今回過熱しちゃってるっぽいんで想定よりもさらに高温の水蒸気になっているのかもしれませんが。

実は後者の反応が起こっていて、容器内に酸素もあるかも・・・

残念ながら筆者には核物理や原発の知識がないので良くわかりません。


あと、格納容器内で発生した水素がなぜ外へ漏れ出したのでしょうか。

個人的には、水素分子が小さいことによる壁の透過現象が起きたのかなと思います。

今日の分子No.44のヘリウムで紹介しましたが、小さい分子は小さな極小の細孔や原子の間を抜けられます。

今回の水素も、中の圧力が高いので格納容器の鋼鉄の小さな亀裂や原子の間を通って容器と建屋の間に漏れ出したのかもしれません。

等など考えながら、ただニュースを見ることしかできない筆者。


今回、ついに炉心溶融、いわゆるメルトダウンの状況まで達してしまったと言います。

メルトダウンまでいってしまった事故は世界で過去3件だけ。

1966年 エンリコ・フェルミ炉
1979年 スリーマイル島原子力発電所事故
1986年 チェルノブイリ原子力発電所事故

どれもかなり有名。

特に記憶に新しく、最悪の事故と言われるのはチェルノブイリの事故です。

もしまた冷却が間に合わず原子炉が爆発してしまった場合、チェルノブイリのごとく石棺作って2、3世紀の間福島県立ち入り禁止!
っという最悪の事態になるかもしれません。


核物理の人頑張って!!

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