一般向け/高校生向け楽しい化け学
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前回記事で紹介した分子のステレオグラム(立体画像)の作り方を書いてみます。

前回記事;『ステレオグラム~グルコース・ベンジルアルコール~』

<クリックで拡大>

α-D-グルコースの球棒モデルのステレオグラム
『パソコンで見る動く分子辞典』を利用。



まずパソコン上で3Dで分子を描画できるソフトを用意します。

JmolWinMOPACChemSketch等です。

例えば『パソコンで見る動く分子辞典』に付属しているJmolを使ってグルコースのステレオグラムを作る例を示します。


まずリストからグルコースを選んで3Dで表示させます。

前回記事でも書きましたが、どうも空間充填モデルより球棒モデルの方がステレオグラムに向いていそうなので、ここでは球棒モデルで表示させます。



Jmolでグルコースを表示した画面


画面をドラグ(クリックしたままマウスを動かすこと)すると分子の向きを変えることができるので好きな角度にしておきます。

その状態で画面を画像として保存します。
(ここで保存した画像を「画像①」と名付けることにします。)

「File → Export → Export Image or script...」で保存できます。

もしくはパソコン画面を、キーボードの「Print Screen」を押して画像としてクリップボードに取り込み、「ペイント」等の画像処理ソフトに貼りつけても保存できます。

このとき、PNG形式で保存すると劣化しないで済むのでよいでしょう。
(JPEG形式で保存すると不可逆圧縮により画像が劣化し色が悪くなります。PNG形式は劣化しない可逆圧縮です。)

ここで保存した画像が左目で見る画像、すなわちステレオグラムで右に配置されている画像です。

重要!
この間、Jmolに表示されている分子の角度を変えてはいけない!
なぜなら次にこの状態から少し角度を変えるからである!



次に、3Dのグルコースを少しずらす作業に移ります。

保存した画像と同じ状態からスタートです。
(もし動かしてしまっていたら最初からやり直し。)

Y軸回りに回転させます。
;画面の縦方向をY軸、横方向をX軸、垂直方向をZ軸とする。
(言いかえるとX-Z平面上で回転させるということ。)

すなわち下図のように、マウスで真左にドラグして分子を回転させます。



Y軸周りに回転させる。


少し回転させたらまた画像を保存します。
(「画像②」とします。)



Y軸回りに少し回転させたグルコース。


ここで保存した画像が右目で見る画像、すなわちステレオグラムで左に配置されている画像です。


最後に画像処理をします。

「ペイント」等の画像処理ソフトを用いて画像②を左に、画像①を右になるように並べます。



画像①と②を並べる。


このとき2つの左右の画像が

1. 大きさ比1:1
 ※ 左右の画像の大きさが違っていたら重ならないのでダメ。

2. 真横に並んでいる
 ※ 左右の画像の上下がずれているとうまく重ならないのでダメ。

ということに注意してください。

また、二つの画像の距離も調節します。

近すぎると;立体視で生まれた立体像が左右の画像と被って見にくいのでダメ。

遠すぎると;より目の焦点をずらさないといけないのでしんどいのでダメ。

ということになります。

二つの画像の大きさ、上下、距離を調節したら画像を保存して、完成!!

<クリックで拡大>

α-D-グルコースの球棒モデルのステレオグラム
『パソコンで見る動く分子辞典』を利用。



という感じです。

簡単なのでぜひ作ってみてください。

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