一般向け/高校生向け楽しい化け学
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ところで、先日古いデジカメを分解してみました。


デジカメの中身


注!
電気機器の分解は非常に危険です!
電池を抜いたりしても、依然内部のコンデンサーに電気が蓄えられたりしていて触ると高圧電流に感電する恐れがあります!
だから絶対やってはいけない!


・・・っということになっているんですが、筆者は分解したいし、みなさんも一度分解してみることを(自己責任で)薦めたいところです。

百聞は一見に如かずで、一度バラして中を見てみると教科書で見るよりも色んなものを得ることができます。

「危険だから池で遊んではならない」、「危険だからノコギリで工作をしてはいけない」、「危険だから機械を分解してはならない」・・・何でもかんでも禁止するのは教育上良くはないと思います。

「理科離れ」を是正するためにも子供たちにはぜひ「本物」を見てもらいたく・・・・

・・・話が逸れてきましたね(笑)

筆者が教職志望なことや、教育関係者の方とよくつるんでいるのでこういう話題に興味があって、ついついそっちの方にに話がそれたりしてしまいます。



ということで話を戻します。

筆者は化学ですが、電気も好きです。
(でも結局、実は電気機器に入っている素子に使われている化合物が好きだったり・・・)

で、子供のころからラジコンからパソコン・ケータイまで色々バラしてきましたが、デジカメは初挑戦でした。

といっても、最近の電気機器は非常に高度なものになっていて、あの緑色の基盤を見ても具体的にどんな配線になっているのかはよく分からない。
(わかる人もいるだろうが、専門ではない筆者にはわからない。)

が、基盤についている素子が何かはわかります。

例えばこれ、デカイ黒いのとその隣の緑のやつはコンデンサーです。


代表的な素子;コンデンサー


コンデンサーとは、高校物理でも習いますが、電気を蓄える素子です。

一般に、中に二つの電極板とそれらに挟まれた絶縁体(誘電体)から成ります。

これは電解コンデンサーであろうか。

誘電体といえば、強誘電体(電場をかけていなくても自発分極を持つ物質)であるチタン酸バリウムは誘電率が真空の2万倍くらいだったりするらしい。

この黒くてデカイコンデンサー(約3.5cm、300V、160μF)はフラッシュ用で、これに電気をためて一気に放出することで瞬間的に大電流を流してフラッシュを焚くようです。

ちなみに余談ですが、高校物理や世間一般にはこの素子は「コンデンサー」と呼ばれますが、大学などの専門的な場では「キャパシター」と呼ばれます。

で、化学の人は「冷却管」のことを「コンデンサー」と呼びます。
(ex. リービッヒ冷却管 → リービッヒコンデンサー)

ややこしい。


他にも、例えばこれはデジカメの心臓部、CCDイメージセンサです。


CCDイメージセンサ


CCDとは「Charge Coupled Device」の略で、要するに人間で言うと「目」の役割をしています。

CCDイメージセンサは、光が当たると電荷を生じる半導体素子である「フォトダイオード」と、その生じた電荷を元々素子上に二次元的に並んだ状態から一列に配列し直してコンピューター部に輸送するための「CCD」から成る。

これらは主にケイ素から成る半導体素子で、適切な不純物(p型にするにはホウ素等、n型にするにはリン等)を用いてp型やn型にして接合し作られている。

ちなみにこの半年は大学で半導体工学の授業を取っていたのでこの分野は(趣味の領域としては)結構詳しくなれた。

ちなみに次学期は電子回路の授業を取ろうと思います。

完全に趣味です(笑)


でも大学はそんな風に好きな授業を取れるのが素晴らしい。

勉強したければいくらでもする機会が与えられている。

ちなみに筆者の専門は有機半導体なので、半導体工学や電気回路を勉強するのはかなり実用的である。

化学だから化学だけを勉強すればいいわけではない。

多分野が複合した分野こそ、応用性・新規開発性があって面白い。

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