一般向け/高校生向け楽しい化け学
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今日も前回の実験で使った物質をば。
今日の分子No.27、酢酸エチル CH3COOCH2CH3
Jmolで描画
極性のある有機溶媒で、ヘキサンやエタノールなどほとんどの有機溶媒と任意の割合で交じり合う。
このように油を溶かす性質があるため、マニキュアの除光液にアセトンとともに用いられる。
また沸点が低いため、蒸留や真空乾燥で分離しやすいという特徴があり実験で使われる。
一方日本では第四類危険物(引火性液体)非水溶性第一石油類に分類されていて、結構危ない物質である。
-4℃以上で引火する危険性があり、点火源があると引火してしまう恐れがある。
引火すると激しく燃焼、または爆発する。
また427℃に加熱すると点火源がなくても発火してしまう。
しかも吸引すると中枢神経に影響を与える危険性もあり、大変危険。
カルボン酸エステルであり、「今日の分子 No.16」で紹介した酢酸メチルのエチル基バージョンである。
酢酸メチルとほとんど同じなので参照してください。
酢酸とエタノールに硫酸等の酸を添加して
CH3COOH + CH3CH2OH → CH3COOCH2CH3 + H2O
という縮合反応(エステル化)で生成します。
◎ 参考
- 『乙種4類危険物取扱者テキスト』, 工業資格教育研究会編, 実教出版; 三訂版 (2010/09)
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