一般向け/高校生向け楽しい化け学
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昨日・一昨日の話の流れから言うとこの前の実験に関する器具の紹介や分子の紹介をするところだけど、今日はハロウィンなのでちょっと脱線。
さぁ「ハロウィン」から化学を考えてみよう。
ハロウィンといったらどんなイメージが浮かぶか。
おそらくカボチャと仮装。
イメージカラーはオレンジ色と黒。
ではこのハロウィンの象徴である「カボチャ」と「オレンジ色」について化学しよう。
カボチャがオレンジ色をしているのは、中学の家庭科で習ったように緑黄色野菜であり、栄養素のβ-カロテンが含まれているからだ。
ニンジンやパプリカ等も緑黄色野菜で、その色の成分は同じくβ-カロテンである。
「え!?こんなのがオレンジ色の素なの!?」と思うかもしれない。
しかしむしろ筆者はこれを見たら「色つきの分子かな・・・」と思う。
それはなぜか。
分子を見てみると単結合と二重結合が交互に長く並んでいる。
このような分子を共役π電子系有機色素化合物といい、筆者の専売特許の分野だ。
このように交互に単結合と二重結合が長く並んでいる分子は或る波長の可視光を吸収するため色が付く。
(π-π*遷移による。理由は難しい。)
絶対に高校で習う色つき分子のp-フェニルアゾフェノール(別名p-ヒドロキシアゾベンゼン・4-ヒドロキシアゾベンゼン)も、よく見てみると単結合と二重結合が交互に長く並んでいる。
Jmolで描画
ジアゾカップリングで有名な橙色の分子。
化学は日常生活にいくらでも転がっている。
ハロウィンからでもこんなにまで連想できるのである。
皆さんも日常のいろいろな化学について考えてみましょう。
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