一般向け/高校生向け楽しい化け学
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球棒式の分子構造模型ってありますよね。
ドデカヘドランC20H20の球棒式分子構造模型。2012/2/11筆者撮影
こういう分子模型を作っていると、
ボンドが折れて、折れた破片がブロック(原子)の穴に詰まってしまった!
ってことありませんか?
分子模型をよく作る人なら、たぶんよくあることだと思います。
ボンド(原子と原子を結ぶプラスチック製の棒)は折れやすく、無理な構造の分子を作ろうとしたり、ブロックからボンドを抜こうとしたりするときによく折れてしまいます。
※ ボンドはポリアセタール樹脂製で普通のプラスチックと比べて柔軟で結合のひずみ(曲がり)もよく表現でき、正直かなり曲がってすごいと思うのですが、それでも折れるときは折れてしまうのです。
数日前もやってしまいました・・・・
ベンゼンの1つのC=CがC≡Cに変わったベンザインC6H4という分子の分子模型を作ろうとしたのです。
ベンザインの分子構造模型・・・のできそこない。2012/2/11筆者撮影
もう明らかに無理な構造をしています。
(実際のベンザインも無理な構造をしていて、たった0.00000002秒で壊れてしまいます。)
上の写真でも既にボンドが折れ曲がっていますが、この後パキッと折れてブロックに詰まってしまいました・・・
折れて詰まってしまうと、ブロックのその穴は使えなくなってしまいます。
すなわち、それだけでそのブロックは死んでしまうわけです。
※ ブロックは、炭素原子(4穴)で10個580円、金属原子(20穴)で10個3000円、高いのです!!(値段は丸善HPより)
以前から解決法もしくは修復法はないものかと思っていたのですが、アイデアは突然降って湧いてくるもの、修復法を思いつき成功しました!
折角の大発明、普通に解説しても面白くないので「深夜にやってるテレビショッピング風」でお送りいたします。
「ああ、もう最悪!」
「やあジェニーどうしたんだい?」
「ポール!聞いて!私の分子模型のボンドがポキっと折れて詰まっちゃったの!」
「ああ、それは残念。でも僕に任せて!」
ボンドの破片が穴に詰まったブロック(炭素原子)たち。2012/2/12筆者撮影
「ポール、それは何?」
「これは僕が電子工作のためにコーナンで買ったドリルさ!」
「そんなものでどうするつもり?まさか穴を開けるなんて言わないでしょうね?」
「Hahaha!まあ見ていておくれよ!」
筆者の電子工作用ドリル(コーナンで購入)とブロック。2012/2/12筆者撮影
「まずはこうやって、詰まった所を一番細いドリルで掘り進むのさ!」
「ポール、でもそれじゃ穴の大きさが合わないわ。」
「ここからが本番さ。ある程度掘るとドリルが詰まったボンドに噛み込む、そして引っこ抜くと!!」
ドリルを噛ませて引っ張ると破片が抜ける! 2012/2/12筆者撮影
・・・っということで、折れたボンドを抜くことができるのです!
実は元々は「くそう!もうドリルで穴開けてやれ!」という暴挙に出て、一番細い刃でまず小さな穴を開けてそれをちょうどいい大きさまで広げる・・・というつもりだったのですが、刃を変えるために抜こうとしたとき都合良く破片も抜けたという成り行きだったのです。
これで折れてブロックが使えなくなる心配をせず、心おきなく分子模型が作れますね!
ぜひお試しあれ!
>> bunsikun様への拍手レス
◎ おまけ;筆者が使ってる分子構造模型
の2つ。(この記事書いてる現在。)
この2つがあれば有機も無機も大体イケます。
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