一般向け/高校生向け楽しい化け学
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動画の力はすごい。
昨日化学実験の教育動画見ていて改めて思いました。
百聞は一見に如かずというが、実験のビデオを見ると実際に何が起こっているのかよくわかります。
逆に、説明文や化学反応式だけでは現実に何が起こっているのかわからなくて、それでは「化学」ではない。
ということで「化学ビデオ講座」なるコーナーを始めました!
youtube等にアップされている化学実験の動画を主に紹介していきます。
単に動画を見ただけではよく分からないかもしれないので、動画中の実験操作・反応の解説も行います。
まあ、本当は実験してみるのが一番いいんですけどね。
※実際の実験ではもっと、ダントツによく理解できるから不思議!
映像・音だけではなくて、臭い、重さ、質感、温かさと、動画では体験できないたくさんの要素が現実実験には秘められている!
でも多くの実験を行うのは費用・機会・時間の関係上難しいので、やはりビデオ学習の効果は大きい。
化学ビデオ講座No.1 :アルミニウムと塩酸の反応
塩酸にアルミニウム箔を入れると激しく発泡した、という実験ビデオです。
音を立てながら大量の泡(H2)を生じていて、かなり激しい反応であると見て取れます。
途中で反応が加速(より激しく発泡)したのは、反応により生じた反応熱で反応系の温度が上がったからでしょうか。
(おおむね、反応系の温度が10度上がると反応速度は2~3倍になります。)
最後はアルミニウムが塩化アルミニウムとなり溶けてほとんどなくなり、反応が終わっていっています。
化学反応式:
2Al + 6HCl → 2AlCl3 + 3H2
アルミニウムはイオン化傾向が水素より大きい金属であり、塩酸等の酸化力のない酸とも反応します。
イオン化傾向が水素より大きいので、Alが塩化水素が電離して生じたH+に電子を渡してAl3+とH2になります。
生じた無色の塩化アルミニウムAlCl3は水溶性なので、塩酸に溶けて水溶液になっています。
マグネシウムや亜鉛でも同様に反応します。
しかしマグネシウムはアルミニウムよりイオン化傾向がさらに大きいので、もっと激しく反応すると予想されます。
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