一般向け/高校生向け楽しい化け学
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今日はポリスチレン(PS)を合成しました。
中にたまってる白い粉がPS 2011/4/14 筆者撮影
ラジカル重合で作りました。
いわゆる付加重合
n CH2=CHX → -(CH2-CHX)n-
(※ スチレンの重合なら-Xは-C6H5)
の反応ですが、まず反応の発端となる二重結合の解裂を起こさなければなりません。
ここで開始剤(R-R)と呼ばれる、分解してラジカル(R・)を出す試薬を使います。
すると
R-R → 2R・
R・ + CH2=CHX → R-CH2-CHX・
R-CH2-CHX・ + CH2=CHX → R-CH2-CHX-CH2-CHX・
R-CH2-CHX-CH2-CHX・ + CH2=CHX
→どんどん成長
→停止反応(ラジカル同士結合したりする)
→ -(CH2-CHX)n-
とスムーズに反応します。
このように、ラジカル反応を使って重合反応開始し成長反応を起こす反応をラジカル重合と言います。
教科書には簡単に書いてありますが、実際にはこのようにちょっとしたテクを使って反応をスムーズに進行させます。
◎ 参考
- 『基礎高分子科学』高分子学会編, 東京化学同人 (2006/07)
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