一般向け/高校生向け楽しい化け学
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今日(日付が変わっているから厳密には昨日)の学生実験は非常に面白かった。

なんというか、ヒドイ(笑)


・・・


「フォトレジスト」の実験でした。

ある種の高分子化合物は光を当てると架橋反応がおこり溶媒に不溶になります。

逆にいえば遮光すれば架橋反応が起こらないため、部分的に遮光すればその部分だけ溶媒に溶けます。

例えばそのような光を当てると不溶化する高分子を銅板に塗り、あるパターンを描いたマスクをして光を当て溶媒に浸けると、そのパターンの部分だけ銅がむき出しになります。

これを酸等に浸けてエッチングすればむき出しになった銅の部分だけ溶けるので、すなわち描いたパターンの部分だけ銅を取り除くことができます。

このようにして回路のパターンを描いて銅やシリコン基盤をエッチングすればパターンのお絵かきの通りに回路ができあがります。

このように使われる高分子材料を(ネガ型の※)フォトレジストと言い、電子機器の微細な回路を作るのに使われています。

※ 逆に、光に当たった部分だけ可溶化するものをポジ型のフォトレジストと言います。


今回は

1) フォトレジスト材料として(前回の実験で自分で合成した)ポリケイ皮酸ビニルという物質を用い

2) その溶液を銅基盤に塗布し

3) 透明フィルムにマジックで描いたパターンをマスキングして(=銅基盤に乗せて)紫外線を照射

4) 現像液に浸けてマスキングされた部分の銅を溶解させて出来上がり

というような手順で、要するに絵を銅基盤に描きました。


で、その絵なのですが・・・

先生が「童心に帰れ」だの「斬新なのを期待しています」だの言うので、みんないかに面白い(=ネタな)絵を描くかという状況になってました。

そこで筆者は深く考えず思いのままに

ベンゼン環とソフトクリームを描きました。


絵(パターン)を描いたマスキングフィルム。ベンゼン環とソフトクリームである。
2011/7/8 筆者撮影



上のフィルムを乗せた銅板 2011/7/7 筆者撮影


筆者「ソフトクリームです。」

先生「いや、ウ○コですやん(笑)」

というやりとりをしつつ、光照射し、エッチング・・・


マスクをした状態で光照射し溶媒に浸けた後(うっすらとパターンが見える) 2011/7/7 筆者撮影



現像液に浸けて現像した後。完成品。 2011/7/7 筆者撮影


若干不鮮明で無駄に溶けたりもしたが、一応描いた通りパターンが形成された!!

が、結構重要な「←ソフトクリーム」の記述が消えてしまった!!!

この記述が消えて周りのみんなに非常に誤解されたのが悔やまれる。

ちなみにみんなの絵(?)もかなりひどかった。

もはや公共のHP上では紹介不能(笑)である。


・・・っとまあ、たまにはこんな風にふざけあったりできる楽しい化け学の実験です v(^o^)

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